ミシガン州の蛍石

 

ミシガン州の蛍石と言えば、オハイオ州の茶色いものに似て天青石と一緒に産出されるHolloway QuarryとNewport Quarryの二つがあげられます。地理的にはエリー湖を望むミシガン州のその南にはオハイオ州、すぐ東はカナダとの国境でこれまた茶色い系統の蛍石を蛍石を産するオンタリオ州となっています。

 

 



Holloway Quarry

Holloway Quarry (Rockwood Quarry), Berlin Township, Newport, Monroe Co., Michigan, USA

Collected by John Medici

38mm×33mm×15mm    Largest = 10mm


茶色い蛍石と天青石の組み合わせ。

字面だけみるとオハイオ州のWhite Rock Quarryなどがパッと思い浮かびますが、実際字面だけでなくそれと見た目も似ている印象をうけます。

外側が透明で内部はお茶のような色合いの蛍石が母岩の上に散らばっており、一つだけ10mmと大きめの蛍石が標本の端っこについています。

また若干青味を帯びた天青石が母岩の上に細長く張り付いてもいます。

そして勿論、ブラックライトをあてると乳白色に蛍光しますし、数秒ですが燐光します。

(最近気づいたのですが、このタイプのホタル石は燐光するのですね。)


私の手元に来るまでのラベルが3枚ついており、それらからオハイオ州の収集家・John Medici氏によって採集され、一旦AE Seaman Mineral Museumの学芸員Christopher J. Stefano氏の手元にあったことがわかります。