ダラム州の蛍石②
Durham①のページでは、Rogerley鉱山や、Heights鉱山・Eastgate Cement Quarryといった有名な産地のものを扱いましたが、こちらのDurham②のページではWeardaleの中でもどちらかというとマイナーな産地の物や、Teesdaleといった産地の物を掲載します。
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Firestone Level, Low Skears Mine, Middleton-in-Teesdale, Teesdale, North Pennines, Co. Durham, England, UK
67mm×35mm×30mm Largest = 7mm
同じDurhamでも、Rogerley鉱山などで有名なWeardaleからちょっと離れて。
TeesdaleはSkears鉱山のレモン色の蛍石。
茶色い母岩の上に内側がレモン色、外側が無色の蛍石という綺麗な組み合わせ。近場にあるHilton鉱山のような琥珀色!というわけではないけれど、このレモンはどこか惹かれる。
というかHilton鉱山の普通のものより好きだったり。
なお、この外側の無色の部分は紫外線長波で青白く蛍光します。
場所としては、丁度Rogerley鉱山やHeights鉱山があるWeardaleとHilton鉱山との中間あたりに位置する鉱山でSkears Low LevelとFirestone Levelがあるんだとか。
Skears Mine, Middleton-in-Teesdale, Teesdale, North Pennines, Co. Durham, England, UK
26mm×24mm×23mm Largest = 26mm
これもSkears鉱山の蛍石。
レモン色の蛍石で、外側に青~濃い紫のファントムを伴います。
表面はすこしざらついており半透明ぐらいのように見えますが恐らく内部は透明。サイズはそこそこあるので、わりと良いサムネイルかもしれない。
実はお店が配送ミスした際に、そのお詫びで頂いたもの。
勿論紫外線長波で青白く蛍光し、特にファントムとなっている部分で強く蛍光します。
これらの様にSkears鉱山の蛍石の特徴として、基本黄色~くすんだ茶色をしており外側に透明だったり青~紫色のゾーンを伴う、というのがあると言えそうです。
追記:よく見たら結晶の端にHexoctahedronが出ていました。これだけ大きくなると出てくるものなんですね。
Red Grooves Mine , Newbiggin, Teesdale, North Pennines, Co. Durham, England, UK
26mm×21mm×10mm
Teesdaleのそこそこ見かける産地、Red Grooves鉱山の蛍石。
薄く黄色~琥珀色の蛍石が、焦げ茶色の母岩に幾つもついています。
結晶のサイズは最大5mm程度でわりと透明。それほど質の良い標本とは言えないかもしれませんが、母岩・結晶の色合い・大きさなどこの産地の一例としては充分なところでしょうか。
勿論、このDurhamの蛍石の例にもれず紫外線長波で蛍光しますが、日光ではさすがに蛍光しません。