マケドニアの蛍石
Sivec Marble quarry, Prilep, Republic of Macedonia
10×7×2cm
Mined in September/2015
非常に珍しいマケドニア共和国の蛍石。今回入手するまで、マケドニアの蛍石標本が流通していることすら知りませんでした。
純白に煌めく大理石のプレートに、ラベンダー色の蛍石がのったキャビネットサイズの標本。
微妙にファントムがあったりとなかなかどうして、レアだけではない味を持っています。
今回は同産地の蛍石を4個入手する機会に恵まれたのですが、どれも紫色が基調のよう。
こういったしっかり結晶した蛍石は、数年に一度ポケットが開くのだとか。これは昨年9月に開いたポケットの物。
Sivec Quarryはマケドニア・ビアンコ・シヴェツと呼ばれる、純白の大理石で知られるところ。
古くは紀元前3世紀から知られたとか、ローマ帝国の彫像に用いられたとか。そういった産地だそうです。やっぱり産地情報だけでもおいしい蛍石じゃないですか!
(2016/4/28)
Sivec Marble quarry, Prilep, Republic of Macedonia
Miniature Sized
Mined in September/2015
3年以上経過してようやくもう一つ入手できたマケドニアの蛍石。
2016年頃に入手できた時はあと3点あって、それらは友人に分けてなくなり。当然その後はまったく見かけることはなく経過……今回とあるポーランド人がコレクションをポーランドのみに絞るという事で、再びマケドニアの蛍石を入手できる機会に巡り合えたのでした。
そもそもが2015年9月に同じポケットから採集されたものですから、眩い大理石とラベンダー色の蛍石という上の標本と変わらない要素を持っています。ですがミニチュアサイズを好む人間としては、こちらのほうが好みだったりします。蛍石も13㎜~10mm程度の結晶が中心についていて、レア物と考えれば十分な見た目でしょう。ファントムもよく見えて、しっかりとした主張。
いつの間にかこのポケットを見つけたポーランド人とも知り合いになっていたんですよね。時間の経過って、おもしろいものです。
(2019/7/12)