蛍石の中でも、滅多に見ない国のものや、まだ未整理の産地のものをまとめて掲示してあります。 |
Linópolis, Divino das Laranjeiras, Minas Gerais, Região Sudeste, Brasil
24mm×17mm×7mm Largest = 4mm
滅多に見ないブラジルの蛍石。
産地のラベルミスでは?と思って少し調べてみたところ、この産地はブラジリアナイト等で有名らしいのですが、一応蛍石も産出してはいるらしい。
他の有名な産地のものとは比べるべくもないですが、水晶上にしっかり六面体の結晶が幾つかついています。
しかし、ブラジルではなぜ蛍石がそれほど産出しないのか、少なくともブラジル産の蛍石標本がでまわらないのか、不思議に思います。
どうしても欲しい蛍石が目の前に二つ存在している。でも予算は既に枯渇している。無理をすればギリギリ片方なら買えなくもない。そんな時、人はどうするか。どちらを犠牲にするべきか。答えは簡単だ。
「両方買う」のである。
そして、蛍石を抱いて馬車馬のように働けばいいのだ。よーしよし。
蛍石ジャンキーニートの妄言はさておき、ブラジルの青い蛍石である。しかも、ライトブルーのアマゾナイトにのった。こんなものを見て、予算を理由に合理化し、買わずに帰宅したら最後。後ろ髪引っこ抜かれて禿げてしまう。
これまでもブラジルの蛍石はかなり稀とはいえ、いくつか入手してきた。この蛍石、何がそこまでジャンキーの脳天を直激したかと言うと、やっぱり色。そして形。明らかにこれまでのブラジル産蛍石とは一線を画している。
2020年後半に出現し、2021年になるとブラジル人ディーラーがSNSに投稿するようになった。その際、入手を試みたのだが、値段は高いわ、形は野暮。あまりにもすぎた。仕方なく入手を見送った始末。それからはや2年。ようやくである。
ちなみにこの産地はコーヒー畑の中にあるとか噂されてましたけど、本当なんですかね。
(2023/12/22)
Castelo pegmatite, Castelo, Espírito Santo, Brazil
4cm tall
ブラジルの蛍石。無数に良質な鉱物標本を送り出すブラジルですが、蛍石の標本というのは稀なのです。
もちろん皆無というわけではなく、数mmサイズのものであったり、蝕像をうけたルースなものはときに見かけます。ですが、「良質」といえるような標本は非常に稀です。
幸いにしてこの2年間の間に、ちゃんと蛍石が数センチサイズで自形結晶となった、しかも色もまぁまぁ綺麗な標本を、複数入手することができました。そのうちの一つがこの標本です。
長石の上に、最大2cmとちゃんとした若草色の蛍石がならんでいます。マットな表面とガラス光沢のある表面に分かれており、写真は若干とりづらいかも。同じ南アメリカ大陸のペルーと比較すると、どうということのない蛍石ではありますが、これでもブラジル産としては立派な標本です。蛍石コレクターなら入手せざるをえなかったんですよー。
(2021/10/29)